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写真で見る東京国際空港の歴史 History of the Tokyo International Airport seen with a photograph

[57-2] SASの北極 航路開設

航空史探検博物館 千代田区日比谷公園 いしぶみ

 

SASの北極航路開設

 スカンジナビア航空(SAS)は、1957年に北極経由でコペンハーゲンと東京を30時間で結ぶ空路を開設しました。

  東京からの1番機は2月24日午前9時過ぎにダグラスDC-7AHN-MDE「グローバルエクスプレス号」が羽田を離陸しました。
 コペンハーゲンからの1番機は、DC-7C LN-MOD 「グドーム バイキング号」が日本時間24日午後8時25分発、25日午前8時半ごろ極点付近ですれちがい、羽田へ2月26日午前8時14分に到着しました。


東京→コペンハーゲン 

DC-7C LN-MOE グローバルエキスプレス号

東京国際空港の出発式風景 世界の航空機1957年4月号より




コペンハーゲン→東京

DC-7C LN-MOD グトームバイキング号 

コペンハーゲン空港の出発式風景 世界の航空機1957年4月号より

 

東京〜アンカレッジ(給油)〜北極〜コペンハーゲン 飛行距離12,540Km 飛行時間約30時間

従来のインド経由南回りは、約1万7千Km 約51時間
 

 

 
A3601-6 東京都 Tokyo Metropolitan  千代田区日比谷公園
     
A

古代スカンジナビア碑 SAS北極航路開設10周年記念

  東京都日比谷公園の中の古代北欧文字の碑は、このSAS北極航路開拓10周年を記念して建立されたものです。

 スエーデン、デンマーク、ノルウェー3国の民族は、フィヨルドという複雑な入り江で培われた優秀な船と航海技術をもって、8世紀末から東西のフランク王国やイギリスを侵略し、殆どの都市を制圧しました。有名なノーマン コンクェストです。

 この古代象形文字は、それよりも前のものと思われますが、装飾性もあり、かなりの文明を維持していたことがうかがわれます。

 海賊の代名詞にもなってしまったバイキングですが、ノーマン コンクェストは人口増加によるやむむにやまれぬ南下であったとも言われています。

 その開拓精神は20世紀にも引き継がれ、困難視されていた旅客機による北極上空のルートに成功したのです。

撮影1996/10/05  Urisaku

 




古代スカンジナビア碑解訳

スカンジナビアの人々が一九五十七年二月二十四日ヨーロッパより北極経由日本への空路を開拓した。ここに北極航路開設十周年を記念して碑を寄贈する

 

 




撮影 2003/12/22  佐伯邦昭