(2) 農林水産航空協会の目的と事業
目
目的 |
農林水産業における航空機等の利用(以下「農林水産航空事業」という。)の安全かつ効率的な推進を図ることにより、農林水産業の安定生産、生産性の向上を図り、もって我が国の食料自給率の向上、国民の食の安全、生活・自然環境の保全に寄与する |
事業種類 |
1 農林水産航空事業にかかる技術の研究・開発に関すること 2 農林水産航空事業にかかる情報収集・提供及び組織の育成に関すること 3 農林水産航空事業の安全な実施にかかる教育研修並びに機材の検定に関すること 4 農林水産航空事業にかかる試験・調査に関すること 5 その他この法人の目的を達成するために必要な事業 |
最新の定款によるものですが、多分、設立時から変えていないものと思います。
その中には、自ら
農薬散布をやるとはひとつも書いてありません。ところが、協会は1965年から川崎ベル47G3B-KH4を8機(ベル47以外ではヒューズ269C、同369E、ヒラ―UH-12E、エンストロム260C、ベル206Bを)取得しています。
航空法による使用事業の免許を受けていませんから、研究開発が目的ですが、
農薬散布も実施していたようで、下表のように三重県や宮城県で薬散中に事故を起こしています。その運用は、日本農林ヘリコプター等に委託していたものと思われます。
登録記号 |
製造番号 |
型式 |
直前使用社 |
登録日 |
抹消日 |
備考 |
JA7425 |
2053 |
KH-4 |
|
65/06/12 |
85/12/26 |
朝日航洋へ |
JA7426 |
2058 |
KH-4 |
|
65/06/12 |
86/01/08 |
中日本航空へ |
JA7427 |
2059 |
KH-4 |
|
65/06/12 |
76/09/03 |
76/07/06三重県にクラッシュ |
▼JA7475 |
2106 |
KH-4 |
三井物産 |
67/08/14 |
84/08/30 |
84/07/13宮城県でクラッシュ |
JA7476 |
2113 |
KH-4 |
三井物産 |
67/08/30 |
86/01/07 |
日本農林ヘリコプターへ |
JA7477 |
2114 |
KH-4 |
三井物産 |
67/08/30 |
85/12/25 |
西日本空輸へ |
JA7570 |
2206 |
KH-4 |
|
75/04/22 |
86/01 |
四国航空へ |
新JA7571 |
2209 |
KH-4 |
|
75/04/22 |
86/01/08 |
インペリアル航空へ |
1978年に長野県小諸市に農林航空技術センターを設け、今でも無人ヘリによる薬散の研究などを行っていますが、これは協会の本来の事業です。
また、本来の事業と言う意味では、航空機による薬散の地域と各社配分の調整が大きな柱です。
・ JA7425 川崎ベル47G3B-KH4 ほなみ号
撮影日場所不明 提供YM
・ JA7426 川崎ベル47G3B-KH4 ほなみ号
更 撮影日1982/06/04 豊田市 東名ゴルフ 丹羽八十
撮影日場所不明 提供YM
・ JA7427 川崎ベル47G3B-KH4 ほうさく号
撮影日場所不明 提供YM
航空情報1966年10月号国内ニュース
・ JA7476 川崎ベル47G3B-KH4 476
北海道十勝豊頃町で野鼠駆除作業 撮影1979/10 中西貞夫
撮影日場所不明 提供YM
・ JA7477 川崎ベル47G3B-KH4
撮影日場所不明 提供YM
・
JA7570 川崎ベル47G3B-KH4
撮影1968/06/01 仙台空港 中井アルバム
・ 川崎ベル47G3B-KH4 JA7571
新 撮影1981/12/12 名古屋空港 丹羽八十
撮影日場所不明 提供YM
・ 日本農林ヘリコプター所有機で薬散装置が農林航空協会表示
JA7356 川崎ベル47G3B-KH4
川越基地 撮影日不明 提供YM