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:現地に展示中のもの ×:過去のもの :現状不明

A2205-1 岩手県北上市 アメリカンワールド
             American World, Kitakami City, Iwate Prefecture
    
◎ アメリカンワールドのモングスポーツ改造レーサー N9111S

 2023年5月

 10年ほど投稿が無かったので機体の有無を確認しましたが2023年5月4日に存在していることが確認できました。
 写真提供のお願いが出来なかったのでリンクを張っておきます。 リンク
 中間位のところに出てきます。(編)

2012年の状況

撮影2012/05/05 mtfine




2003年の状況

 たいへんに珍しい飛行機の展示です。
 HOME・SITEMAP・サイトマップビルト機とはいえ、リノエアレース複葉機部門で2年連続優勝し、特に1991年には、右の説明板にあるように、チームサムライ(後のレッドバロンチーム)の上野健久さんが操縦して日本人として初参加初優勝を飾ったという輝かしい経歴をもっています。

 アメリカンワールドの店内は撮影禁止ですが、このたびインターネット航空雑誌ヒコーキ雲のために特別に便宜を図っていただきました。
アメリカンワールドのホームページ
   http://www.americanworld.co.jp/index.html           

撮影2003/06/10 mtfine 
 
 


改造レーサーについて
 展示されているモング改造レーサー(MONG-GOOSE-RACER)は、原型のオープンコックピットをキャノピー付きに改造されているほか、エンジンはライカミング製空冷水平対向4気筒360キュービックインチ・180馬力/3600RPM、最高速度314km/hとかなり手が加えられているようです。
 
 航空ファンイラストレイテッド ナンバー115に掲載された阿施光南氏の記事によると、この機体は1963年製のHOME・SITEMAP・サイトマップビルド機で、1990年にダニー・モーテンセン操縦によりリノエアレース複葉機部門で優勝し、翌1991年に上野健久氏が優勝しました。しかし、上野氏らが入手した時には機体はがたがたで何時壊れてもおかしくない状態であり、レースは綱渡りのような大冒険であったようです。
 
 1990年のレースナンバーは91、上野氏が出場し複葉機部門で優勝した1991年のレースナンバーは18、登録番号はN911Sとなっており、現在も機体に記入されております。機体の塗装も1991年当時のものとほぼ同じですが、機体側面に書かれていた「JR_PROPO」の文字が消され現在の展示場所であるAMERICAN WAVEの文字が記入されております。

 この機体は、展示されているアメリカンワールドの代表がアメリカで売りに出されていたものを展示目的で購入したもので、その後上野氏から資料の寄贈を受け共に展示しているものだそうです。

 

Mong Sportについて
 米国オクラホマの Ralph E. Mong Jr. が1953年から設計制作しているHOME・SITEMAP・サイトマップビルド機で既に400機以上作られた米国でもかなりポピュラーな機体です。
 原型スペック
 全翼長 :16 フィート10 インチ
 長さ :14 フィート1 インチ。
 高さ :6 フィート
 機体重量 :乾燥重量550 lbs
 装備重量 :960 lbs
 エンジン:A-65-8 4気筒/65 馬力
 巡航速度:時速 85 マイル
 最大速度:時速 115 マイル
 
航続距離200 マイル