まずこのシートを初めて見た印象は、「重たそうだ」と云うことと、1960年〜1970年代の自動車用なのでは?でした。
シートとシートレールそれぞれについて特徴を挙げると次のような感じになります。
シート:
・ 航空機用でも発泡ウレタン樹脂と鉄製スプリングの組み合わせは有りますが、シート底面に使用されている黄色の発泡ウレタンに艶が有り難燃性では無い のでは?と思われます。
・ 表皮の固定に針金を使用しており、古い自動車用と同じ作りになっている。
・ ヘッドレスト一体型のシート中央にメーカー名を書いたプレート用らしき窪みが有る。
シートレール:
・ シートレールの底面が平らで車体の床から浮かして固定するための金具取付跡が有る。
・ 画像からは国防色で塗装が剥げている部分は橙色(フタル酸?)の錆止めらしき痕跡が見える。
・ スライドストッパーが片側のみで、操作レーバーは根本から欠損している。
・ シート後部に固定ネジ用の穴が無く、シートとサイズが有ってない(画像右側が内側にズレている)
・ シートレールは左右別体になっておりレール間の幅は参考にならない
以上のことから推測すると、軽トラックや貨物自動車などで使用するためにクッション性の良い
自動車または小型飛行機などの座席を持ってきて、軍用車両などから外して来たシートレールを取付て改造したものではないでしょうか?
航空機用座席については以下のページが参考になりますよ。
http://www.tenryu-aero.co.jp/products-technology/32/
製品の歴史ページでは年代毎に航空機用シートが描かれてます。
http://www.tenryu-aero.co.jp/products-technology/products-history/