航空科学博物館のDC-8のフライトシミュレーターにはは、DC-10のドアトレーナーから入って、YS-11の客室を通って入ります。それぞれを紹介しましょう。
@ ノースウエスト航空のダグラスDC-10ドアトレーナー
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ノースウエスト航空から航空科学博物館へ寄贈されたDC−10ドアトレーナーです。
エアラインのドアの開閉は地上職員が実施しており、スチュワーデス(CA)は、開けるときのOKサインを機内より行うのみのようです。従って、地上職員がいない非常時などで、ドアが開けられないと困るので、年一回訓練をしているそうです。
緊急時には、開けると自動的にスライドラフト(注)が膨らむようになっています。B727はドアにスライドラフトと膨らますための圧縮ガスボンベが取り付けられています。
ドアを閉めてスライドラフトの末端のバーを入り口床の金具にセットした状態で飛行しています。この操作はスチュワーデス(CA)が行います。ドアを閉めた後”エンゲージ”の機内放送で確認していました。
逆にドアを開けるときは、ディスエンゲージの放送でバーを外していました。昔某航空会社で胴体後部エンジンの点検を機内からしようとエンジンの前にある非常ドアを開けたら、スライドラフトが飛び出してふくらみ、別の飛行機と交換した事例があったそうです。
(注) スライドラフト : 空気で膨らむ滑り台(脱出シュート)とlife
raft(救命筏)をかねたものです。通常各ドアにこの装置が取り付けられています。ドア内側の下半分に厚みがあるのは、折りたたまれたスライドラフトとボンベなどが収納されているからです。
DC−10ドアトレーナーの内側、CAのジャンプシートもついています。
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A 日航製造YS-11の客席
DC-8のコックピットへは、YS-11の胴体を通って入ります。段差があるので注意。
(写真削除)
B フライトシミュレーター前の客席(1
2席)
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客席窓に実写の景色が映ります。
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DC−8のフライトシミュレーター(2席 上映時間20分)
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機関士パネルは、機外に下ろして展示しています。
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特徴は燃料系統のバルブの開閉を電気でなく、ケーブルを介して手動で作動させるため、長いレバーが何本も突き出していることです。(最下段の9本のレバー)
ボーイング機と大きく異なる点です。電気系統に異常が発生しても燃料系統だけはしっかり手動でというダグラス社の安全に対する配慮でしょうか。それとも電動バルブに対する不信感があったのでしょうか。
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