10月19日(木)は激しい雨と風の中、会社の研修生を引率してJALの羽田メインテナンスセンターの見学に行きました。ANAの整備工場の見学と同様に大変な人気で
6か月前の予約開始の日の開始30分後には予約がほとんど埋まるというありさまです。
コースはミュージアム展示(JAL仕事紹介、JALアーカイブ)を見る、教室でビデオと講義、整備格納庫の見学となっており、全部で2時間ちょっとになります。アーカイブ展示の詳細画像のアップはしない約束なので
興味の対象と講義室の横の展示物から見ていきましょう。JAL のお仕事紹介で
客室乗務員の制服の変遷とか、乗務員制服での記念写真というのも、興味無くはないですが(笑)またの機会に。
いきなり コアな部品ですが
ジェットエンジンのタービンブレードです。机の上に無造作に置いてあり、触ることができます。チタン合金でかつ中空ですが
取り付け部分は抜いてないのでびっくりするほど軽くはありません。つい先日2017年9月5日も
羽田離陸直後のニューヨーク行きの JAL(ボーイング777)機が片エンジンのブレード全部破壊して、片肺で緊急着陸しましたね。
整備用の作業工具です。おそらく全て国産で
特別に高価なものではないようです。二輪、四輪でレースやってる人にはもっと高価、高級な工具を持っている人が珍しくないでしょう。
長い柄のゴムハンマー?は何に使うんでしょうねえ、叩いて検査するところでもあるのでしょうか。もう一つ、中央左の方にあるのはワイヤーツイスターです。どうしても緩んでは困るところのボルトやナットにワイヤーの通せる小穴を開けておき、緩み止めの為にワイヤーで縛るのです。この撚り合わせのために使う専用工具です。二輪でもロードレースの人はこのツールは必携でした。婆裟羅はオフロードだけだったので使用箇所が少なく、ワイヤーは常備してましたがツイスターは持ってませんでした。
工具箱の工具です。これも特別な感じはせず一般的な印象です。スパナ類が多いのは 一部
メトリックでないインチ系のサイズもあるのでしょうか。
婆裟羅はKTMというオーストリアのレースバイクを全部で5台乗ったのですが、幸せなことに全てメトリック工具でした。工具箱に前項で説明したワイヤーツイスターが入っていないのは
最近は使わない傾向にあるのでしょうか。ワイヤーは時間もかかるし、スキルも必要だし 標準化するなら 廃止したい作業の一つでしょう。
飛行機用のタイヤですが、見学ツアーの最中にJALの人が説明時間をとるというチカラの入れようでした。BSとJALは特別な提携をしてるのでしょうか。
飛行機の車輪のベアリングはテーパーローラーですか。
まあシンプルな構成で ラジアル、アキシャルの両荷重を受けられ順当な設計ではありますが、高い予圧とテーパーローラー、接触シール等
全ては摩擦損失の巣窟でして、今後は自動車のように摩擦損失を少なくする方向へ変わっていくことでしょう。
JAL の見学のご案内は
JAL
工場見学
SKY MUSEUM
整備格納庫ツアー編に続く。