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航空歴史館

 

A5619-1 兵庫県加古川市尾上町
             Kagogawa Aireport, Kakogawa City, Hyogo Prefecture
 

思い出 加古川飛行場(尾上飛行場 三角飛行場)と立川九五式1型練習機  提供かかし

加古川飛行場とは (ウイキペディアより)
 1937年に日本陸軍が主に戦闘機による関西地区の防空および少年飛行兵の訓練の拠点として開設した。建設された町名をもとに「尾上飛行場」とも通称された。 また3本の舗装滑走路が三角形状に連結された特徴的な構造から「三角飛行場」とも呼ばれた。



拡大 デハビランド DH80 プスモス J-BBBA 朝日新聞社第108号 ひよ (1932年登録)
 

拡大 立川九五式1型練習機 尾翼マークは陸軍航空士官学校


拡大 
立川九五式1型練習機

 




写真の裏書


日替わりメモ20110202

〇 陸軍加古川飛行場の九五式1型練習機と朝日新聞社プスモス

 ワイエス中毒症候群からいっとき離れて、既に頂いていた文化財級の写真を取り上げました。兵庫県加古川の尾上町に陸軍が建設した飛行場は、三角形の3本の滑走路をもち、工廠なども付属した大きな基地でした。戦闘機部隊と少年飛行兵の教育隊がいたということで、最後にはご多聞に洩れず練習機による特攻出撃も行われたようです。

 今朝の写真は、かかしさんのお父上のアルバムにあるもので、航空士官学校の九五式1型練習機が2機と朝日新聞社のデハビランドDH80 プスモス連絡機 J-BBBAが写っています。

 朝日新聞のプスモスはJ-BAWA BAXA BBAAと本機の4機で、BAWAの写真はよく見ますが、BBBAは本邦初公開のように思います。

 航空士官学校の赤トンボは、尾翼の士マーク(白丸に赤)の下にかな文字を書いており、世傑73の渡部洋二さんの解説では女の名前など固有愛称ということですが、この機体は、さつこ、さつま、さつき、きつき?? さて何と書いているのでしょうかね。

 

 

 飛行場風景としては緊張した空気が感じられませんで、豊岡(入間)の陸軍航空士官学校から来て訓練する模様を朝日新聞が取材したというようなところでしょうか。写真の裏に『四月廿八日 加古川 乙班』 とあるのは、朝日航空部の班分けを意味するようにもとれますが、九五練に乗り込む学生と教官のクローズアップといい、プスモスといい、大東亜戦争突入前の昭和14〜5年ごろ、加古川飛行場内を写したとても貴重な写真だと思います。

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