HOME SITEMAP 日替わりメモ 川西〜新明和の飛行艇研究目次

 

航空歴史館 掲載15/03/03
更新24/07/25
 

 

海上自衛隊

UF-2

    アルバトロス 総記
  UF-2 オ-9051
   UF-2 オ-9052
  UF-2 オ-9053
A8305-24   1962年  片脚事故の9053を救う
  UF-2 オ-9054
  UF-2 オ-9055
  更UF-2 オ-9056
  1976年 除籍後の5機を再整備しチョークス社へ引渡す
付録

米軍など

HU-16

  新明和甲南工場の米海軍 と沿岸警備隊のHU-16C、D、E 
HU-16 米海軍
HU-16 米沿岸警備隊   HU-16Eを6機追加
HU-16 米空軍
HU-16D ロイヤルタイ海軍
フイリピン空軍博物館のHU-16B
イタリア ヴィーニャ・ディ・ヴァッレ空軍歴史博物館のHU-16A

 

アルバトロス 総記  総記
1961年 海上自衛隊に供与された新鋭のUF-2 2機が東京国際空港に到着

航空情報1961年6月号グラビア


アラメダ基地(サンフランシスコ)→ハワイ→ウエーキ→グアム→東京国際空港→大村航空基地

大村航空隊配属のセレモニー

1961/10/03 大村航空基地 提供海上自衛隊

 

UF-2の編隊飛行

4機編隊 大村航空基地 提供海上自衛隊




3機編隊 大村航空基地 撮影高見保市


TOP

退役機の再整備とチョークス社への引渡しチョークス社

 1976年3月31日 9056機の除籍をもって全機の退役が完了し、大村航空基地では、同年3月21日に、基地創設20周年記念大会と併せてグラマンUF-2除籍記念行事が行われた。

 アメリカのチョークス社は、かねてから海上自衛隊UF-2を再整備して取得するために、米海軍やFAAに根回しを行っており、1976年に新明和工業が退役UF-2再整備事業を受注し、大村航空基地において、8月に露天繋留の3機、11月に格納庫保管の2機を再整備してチョークス社に引渡した。

海自ナンバー

状 態

再整備開始 Nナンバー チョークス社へ引渡し
大村航空基地発
マイアミ到着
9052 露天繋留 1976/07/08 N3479F 1976/08/10 1976/08/30
9053 露天繋留 1976/07/08 N3470F 1976/08/10 1976/08/30
9055 露天繋留 1976/07/08 N3469F 1976/08/13 1976/08/30
9054 格納庫保管 1976/11/04 N88998F 1976/11/21 1976/12/09
9053 格納庫保管 1976/11/04 N88999F 1976/11/21 1976/12/09

新明和工業の再整備チームとチョークス社パイロット 撮影1976/11 石渡 賢



9053→N3470F


9054→N88998F


9055→N3469F


9056→N88999F



参考 

Chalks社のアルバトロス標準塗装 胴体前部に扉を特設
 

 

 

UF-2 オ-9051  51
1961/04/05 c/n459 USN148324 海上自衛隊へ供与 大村航空隊
1961/04/28 東京国際空港着
1965/07/29 北海道幌泉町の幌似岳に墜落消失

新明和甲南工場 撮影時期不明 提供関西航空史料研究会


新明和伊丹工場 撮影時期不明 碇 紀夫 提供関西航空史料研究会


新明和伊丹工場 撮影時期不明 平田邦久 提供関西航空史料研究会



航空情報1965年10月号国内ニュース


 

UF-2 オ-9052   52
1961/04/05 c/n460 USN148325 海上自衛隊へ供与 大村航空隊
1961/04/28 東京国際空港着
1976/02/09 用途廃止 アメリカへ返還
1976/08 大村航空基地でチョークス社向け再整備
1976/08/10 N3470Fとして大村航空基地発 マイアミへ

供与直後の塗装(ダークシー プレーン グレイ、オレンジレッドの帯)
 
提供海上自衛隊



機首に52を記入 尾翼の「オ」の位置を変更

大阪国際空港 撮影1963/08/13 Twinbeech




救難タイプの塗装に塗分け後(ダークシー プレーン グレイとインシグニアホワイト)
 
新明和伊丹工場 撮影日不明 提供関西航空史料研究会



機首にオレンジレッドの帯を挿入

新明和甲南工場 撮影日不明 碇 紀夫 提供関西航空史料研究会


撮影1973/05/11 大村航空基地 T67M



徳島航空基地 撮影高見保市  向こうはHSS-2 8045


 

練習艦TV3501かとり(3350トン) 護衛艦DD113やまぐも(2050トン)の上空 提供海上自衛隊

TOP
 

 

UF-2 オ-9053 53
1961/05/31 c/n461 USN148326 海上自衛隊へ供与 大村航空隊
1961/ 東京国際空港着
1962/01/10 右脚折損事故
1976/02/09 用途廃止 アメリカへ返還 
1976/08 大村航空基地でチョークス社向け再整備
1976/08/10 N3479Fとして大村航空基地発 マイアミへ

供与直後の塗装(ダークシー プレーン グレイ、オレンジレッドの帯)
 
神戸港 提供関西航空史料研究会 



機首に53を記入 尾翼の「オ」の位置を変更

大阪国際空港 提供関西航空史料研究会





救難タイプの塗装に塗分け後(ダークシー プレーン グレイとインシグニアホワイト 機首にオレンジレッドの帯)
 
新明和伊丹工場 撮影碇 紀夫 提供関西航空史料研究会


新明和甲南工場 撮影高見保市

ローパス訓練 徳島航空基地 撮影高見保市








   

揚陸作業 大村航空隊 提供海上自衛隊




チョークス社へ引渡し 撮影1976/08/10 石渡 賢

 

 

UF-2 オ-9054   9054
1961/06/04 c/n4620 USN148327 海上自衛隊へ供与 大村航空隊
1961 東京国際空港着
1976/06/14 用途廃止 アメリカへ返還
1976/11 大村航空基地でチョークス社向け再整備
1976/11/21 N88998として大村航空基地発 マイアミへ
1977/10 N88998 登録 この時点で運用時間6500hours
  Chalks International Airline所有
1981/10/30 G-111への改修完了。
   

大阪国際空港 撮影1963/08/13 Twinbeech


大阪国際空港 撮影1964/08/15 北川嘉平 提供関西航空史料研究会


救難タイプの塗装に塗分け後(ダークシー プレーン グレイとインシグニアホワイト 機首にオレンジレッドの帯)
 
撮影1973/05/11 大村航空基地 T67M


撮影1974/10 宮崎空港 T67M







新明和伊丹工場 撮影碇 紀夫 提供関西航空史料研究会

新明和江南工場 撮影高見保市


新明和江南工場 撮影高見保市


徳島航空基地 撮影高見保市

チョークス社へ引渡し 撮影1976/1121 石渡 賢


N115FB 撮影1999/12/11  アリゾナ ァルコンフィールド 整備改造会社  濱野善行


 このアルバトロスを置いていたのはMarsh aviationという会社で、当時はトラッカーをファイアーボマーに改造していたりした会社でした。そのマーシュが一時期、アルバトロスをベースにタービン化したファイアーボマーの製作を画策していた事があり、今回撮影した機体もその改造に用いる為に入手したものだと思われます。しかし何らかの理由により計画は破棄され、余剰となった手持ちのアルバトロスは売りに出されたと、当時のレシプロ航空機雑誌に記事が出ていた記憶が残っています。  濱野善行

 

UF-2 オ-9055   9055
1961/06/04 c/n463 USN148328 海上自衛隊へ供与 大村航空隊
1961 東京国際空港着
1976/02/09 用途廃止 アメリカへ返還
1976/08 大村航空基地でチョークス社向け再整備
1976/08/10 N3469Fとして大村航空基地発 マイアミへ

岩国航空基地 撮影1965/05/16 佐伯邦昭


新明和伊丹工場 撮影高見保市


 

救難タイプの塗装に塗分け後(ダークシー プレーン グレイとインシグニアホワイト 機首にオレンジレッドの帯)
 
小月航空基地 撮影1972/05/07 古谷眞之助




大村航空基地 提供海上自衛隊

   
 大村航空基地 提供海上自衛隊

   

大村航空基地 提供海上自衛隊




1976年 Nナンバーで大村航空基地を離れる 提供海上自衛隊

チョークス社へ引渡し 撮影1976/08/13 石渡 賢

 

 

UF-2 オ-9056 9056
1961/07/12 c/n464 USN148329 海上自衛隊へ供与 大村航空隊
1961 東京国際空港着
1976/06/14 用途廃止 アメリカへ返還
1976/11 大村航空基地でチョークス社向け再整備
1976/11/21 大村航空基地発 マイアミへ
1977/10 N88999登録  この時点で運用時間6481hours
1980~1981 G-111モデルにコンバージョン
1981/03 N114FB登録 Chalks International Airline
1981/07 PK-PAM登録 インドネシア Pelita Air Service 
1991/10 N26PR登録  Paragon Ranch、Mirabella Yachts Inc
1997/12 N42MY登録 Mirabella Yachts Inc,他
2013/04/16 VH-NMO登録 オーストラリア Catalina Airlines Pty Ltd
2016/12/22 New design turboprop G-111T Turbo Albatrossへ改修引き渡し,

新明和甲南工場 撮影高見保市


新明和甲南工場のスベリから進水の状況 質問箱

船舶に繋留の訓練か 提供海上自衛隊 




大村航空基地 提供海上自衛隊


撮影1974/05/27 宮崎空港 T67M



撮影1975/06/26  新明和甲南工場  北川 喜平  

最後のIRANでのテストフライトの写真です。カラーポジでの撮影です。




撮影1975/06/26  新明和甲南工場  北川 喜平






チョークス社へ引渡し 撮影1976/1121 石渡 賢


 下記のN114FBは異なる機体であることが確認されました。
  経歴を見て頂くと1981年の一時期であったことが判ります。
  prioexpressさんから情報を頂きましたので下記に記します。
  


  オ-9056がN114FBだった時の写真  リンク  ノーズがそのままの形状です。
  下記N114FBの写真 リンク  機体説明はc/n G-407となっています。
  アメリカのNナンバーは使いまわしされ同じ機種に使われると紛らわしいですね。

N114FB c/n 407 撮影1999/12/11  アリゾナ ァルコンフィールド 整備改造会社  濱野善行


 

 

 

HU-16 US NAVY、US COAST GARD USAF     USN&CG

新明和江南工場に並んだ米海軍と米沿岸警備隊のHU-16C、D、E
 

撮影1960年代前半 提供関西航空史料研究会

手前から    
US NAVY  MIDWAY HU-16C 137922
US NAVY HU-16D 137899
US COAST GUARD  HU-16E 1297





TOP
 

米海軍 US NAVY     USN

 新明和伊丹工場から出て大阪国際空港滑走路へ向かう米海軍HU-16Cアルバトロス 撮影高田和彦

 131905  137905   137920  137931  141267
 131906  137909   137921  141261  141269
 137899  137911   137927  141262  141283
 137900  137919   137929  141263  141361

HU-16C 131905

USN NAHA 大阪国際空港 撮影濱野博司


HU-16D 131906

USN KDDIAK 大阪国際空港 撮影1970/04/07 濱野博司

 


HU-16D 137899  
 

USN ADAK 撮影1964/02/23 新明和伊丹工場  Twinbeech 

甲南工場における米軍アルバトロスの最後のオーバーホール機

USN NAHA 撮影1970/06 濱野博司


HU-16C  137900

USN IWAKUNI  撮影1962/05/19 岩国航空基地 佐伯邦昭


HU-16C  137905

USN CPPAMA (追浜) 撮影1964 大阪国際空港 高田和彦

USN KWAJALEIN (マーシャル群島) 撮影1964/04/04 Twinbeech


所属判読不能 撮影日不明 大阪国際空港 荻田


HU-16C  137909 

IUSN IWAKUNI 撮影1966/05/22 岩国航空基地 佐伯邦昭 


IUSN IWAKUNI 撮影1966 大阪国際空港 濱野博司


HU-16D  137911

USN AGANA  撮影1967/05/09  甲南工場 濱野博司

NAVAL AIR SUPORT UNIT IWAKUNI   撮影1969/05/18 岩国航空基地 佐伯邦昭


HU-16D 137919

USN CUBI.PT 撮影1970 大阪国際空港 濱野博司


HU-16D 137920

USN AGANAT 撮影1970/01/20 大阪国際空港 濱野博司


USN KODIAK 撮影1970/04/13 大阪国際空港 濱野博司


HU-16C 137921 

撮影1960 新明和伊丹工場 高田和彦


HU-16C 137927 

USN COMTAI  PATFOR  撮影1959 大阪国際空港 高田和彦


HU-16C 137929 

    USN OPPAMA 撮影1959 大阪国際空港 高田和彦
    
 

ジャトー離陸 国籍マークのところにJATO装着 撮影1967/05/21 岩国航空基地 佐伯邦昭


         


HU-16C 137931 

NAS CUBI .PT  撮影1970/06/28 新明和伊丹工場 濱野博司


USN IWAKUNI 大阪国際空港 撮影濱野博司


HU-16C  141261

USN NAHA 撮影伊丹工場 濱野博司


HU-16C  141262

撮影1963/12/01 新明和伊丹工場 Twinbeech

PATFOR SEVENTH FLT 撮影1967/03 伊丹工場 濱野博司


HU-16D 141263

USN AGANA 撮影1969 大阪国際空港 濱野博司


HU-16C 141267

ATSUGI 撮影1959 大阪国際空港 高田和彦

HU-16D 141269

USN AGANA 撮影1969/12/06 大阪国際空港 濱野博司


HU-16D 141283

USN ADAK 撮影1966/08 大阪国際空港 濱野博司

USN KWAJELEIN 大阪国際空港 撮影UN 


HU-16D 142361

USN IWAKUNI 撮影1966 大阪国際空港 濱野博司


撮影1962 新明和伊丹工場 Toshiyuki

米沿岸警備隊 US COAST GUARD     USCG
1264 2125
1267 2130
1271 2131
1274 2132
1279 7251
1314  
 

沿岸警備隊HU-16Eの塗装 三つのパターン

 大阪国際空港と新明和甲南工場で確認された沿岸警備隊のHU-16Eの塗装は、次の三つのパターンがあります。

1 1966年以降


2  1966年以降

3  甲南では1966年以降、伊丹では1968年以降


HU-16E (旧UF-1G) 1264

新明和伊丹工場 撮影日不明 碇紀夫 提供関西航空史料研究会


新明和伊丹工場 撮影日不明 荻田  提供関西航空史料研究会


HU-16E (旧UF-1G) 1267

新明和伊丹工場 撮影日不明 平田邦久 提供関西航空史料研究会
 

新明和伊丹工場オーバーホール入り 撮影1966 濱野博司


甲南工場オーバーホール入り 甲南で最後のHU-16E 撮影1967/02/22 濱野博司


甲南工場オーバーホールを終えテストフライトに向かう 撮影1967/05/26 濱野博司


 


HU-16E (旧UF-1G) 1271

撮影1964/02/161 新明和伊丹工場 Twinbeech


新明和伊丹工場 KODAK所属 撮影1966/06 濱野博司


HU-16E (旧UF-1G) 1274

伊丹工場オーバーホール入り BARBARS.PT所属 撮影1968/03/10 濱野博司


大阪国際空港 エンジントラブルで緊急着陸 SANGLEY.PT所属 撮影1968/06/20 濱野博司


HU-16E (旧UF-1G) 1279

 伊丹での新しい塗装の第一号で、目が覚めるような美しさでした。

伊丹工場オーバーホール後 BARBARS.PT所属 撮影1968頃 濱野博司


HU-16E (旧UF-1G) 1314

甲南工場 撮影1969/03/20 (アポロ11号が月面着陸した日) 濱野博司


伊丹工場 SANGLEY.PT所属 撮影1970/12 濱野博司


HU-16E (旧UF-1G) 2125

伊丹工場 ANNETTE所属 撮影1966/03 濱野博司


HU-16E (旧UF-1G) 2130

伊丹工場 オーバーホール入り直後 ANNETTE所属 撮影1966 濱野博司


伊丹工場 PORT ANGELES所属 撮影1968/12/02 濱野博司

16時30分 立川へ向け離陸


撮影1969 新明和伊丹工場 高田和彦


HU-16E (旧UF-1G) 2131

伊丹工場 SANGLEY所属 撮影19637/03 UN  オーバーホール後暫く所属が決まらず繋留されていた


HU-16E (旧UF-1G) 2132

大阪国際空港 撮影1968頃 濱野博司


HU-16E 7251(旧SA-16A)

伊丹工場 BARBAES PT所属 撮影1966/06/26 濱野博司



伊丹工場 撮影日不明 平田邦久 提供関西航空史料研究会

米空軍 US AIR FORCE   米空軍

SA-16A

ジョンソン基地三軍統合記念日 51-0058 撮影1960/05/21 高田和彦 


UH-16B(SA-16B)

新明和伊丹工場 51-7141 RESQUE  撮影1964年頃 高田和彦

 

HU-16 ROYAL THAI  NAVY   THAY
 
HU-16D ROYAL THAI  NAVY 151265
  US NAVY 15126
  USAFに移管 HU-16B 51-7181
1962 ROYAL THAI  NAVYへ供与 1265 
1981 用途廃止
  タイ海軍博物館に展示 

新明和伊丹工場 オーバーホール準備中 塗装は米空軍タイプだった

撮影1964/02/16 Twinbeech


新明和伊丹工場 撮影1964 平田邦久 提供関西航空史料研究会





オーバーホール後の試験飛行 撮影1964/07/01 Twinbeech


撮影1969/05/26 M.Higuchi


HU-16B ROYAL THAI  NAVY 151235  (51-7235)

  USAF SA-16B 51-7235
  HU-16B ROYAL THAY NAVYへ供与 7235
  用途廃止
  Samut Prakam Thsilandに展示 

新明和伊丹工場 撮影 濱野博司

大阪国際空港 撮影1969/12/27 濱野博司



 

フィリピン

参考  フィリピン空軍博物館のHU-16   

撮影2012/08 YS45


 

解析
参考 イタリア ヴィーニャ・ディ・ヴァッレ空軍歴史博物館のHU-16A 15-5 (USAF SA-16A 50-179)   

撮影2015 TADY BARE